昨年4月からスタートした人工授精などの「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精などの「生殖補助医療」への保険適用。メリット・デメリットが色々ありそうですが、私は保険適用前に不妊治療をしていました。
8年に渡る妊活で、通院した病院は4つ。
NPO 法人 Fineさんの2020年の調査では、不妊治療をしている患者の約7割が2回以上の転院を繰り返すという結果がありましたが、3回の転院は全体の18%だったので、3回転院し、4つの病院に通っていた私は少数派なのだと思います。
それぞれどのような理由で通院し、そしてどんな理由で転院したかご紹介します。

1つ目の病院=近所の大学病院
最初に通っていたのは、当時のマンションから歩いて通える範囲の大学病院でした。
通院理由
最初は、不妊治療の実績などはあまり調べておらず、家から近く、朝早くから診察してくれる病院であれば、通勤前の早い時間に通えて仕事を休まずに済むのでは…という単純な理由でした。
1番近い不妊治療対応の病院は大学病院でしたが、妊活開始からすでに時間が経っていたことや年齢的なものもあり、毎年婦人科健診を受けていたクリニックから紹介状を書いてもらうことが出来ました。
初診はかなり待たされて一日掛かりで大変だったものの、次回以降は予約が出来るようになりました。
まずはタイミング法を試していたので、朝一番に予約を取り、診察を受けてタイミングについて指導を受けた後にそのまま出社するというスタイルで、数ヶ月間は順調に通院していました。
ただ、なかなか妊娠はしませんでした。
転院理由
仕事の都合で、予約をしていた日に出張が入ってしまい、出張が決まった時点で、別の日に予約変更をしてもらおうと病院に電話をしました。
タイミング法を継続していたので、予約日の前日の午後などに変更してもらえれば、タイミングのアドバイスはしてもらえるのでは…と思ったのですが、病院に電話をしたところ、予約の変更は一切できず、受診したい日に初診として来院するようにと言われてしまいました。
大学病院なので仕方ないことだと思いますし、そもそも最初から理解しておけば良かったのですが、流石にここまで融通が利かないのはびっくりしました。
しかも、代表電話の対応はかなり機械的で、これが大学病院なんだなぁと実感してしまいました。
初診は半日では足りないくらい時間が掛かるので、結局その月は通院ができず、その後も初診対応のハードルが高くなかなか通院が出来なくなってしまい通院は中断してしまいました。
2つ目の病院=職場に近い専門クリニック
大学病院になかなか通えず、自己流のタイミング法を試していましたが、やはり妊娠できないので改めてクリニックを探して治療を継続することに決めました。
通院理由
1つ目の病院で予約変更のしにくさに苦しめられたので、通いやすさを重視しようと決意。
働く女性に寄り添う、ということも全面に打ち出し、夜遅くまで診察できる専門クリニックを見つけ、通勤経路駅の不妊治療専門クリニックに改めて通うことにしました。
そのクリニックでは、サプリメントなどのアドバイスもしてもらい、自然妊娠を目指していましたが、ステップアップを提案されて、人工授精を6回実施しました。
結果は一度も妊娠反応なく、体外受精を勧められました。
転院理由
かなり大きなクリニックで、担当医制ではなかったので、人工授精6回をする中で医師の当たり外れのようなものを感じることがあり、そのまま体外受精に進むのを少し悩んでいました。
悩んでいる時期に高校の友人と久しぶりに会う機会があり、その友達から妊娠報告を受けました!
自分も不妊治療中であることを伝えて妊活話で盛り上がり、クリニックの話にもなりましたが、実はその友達も私よりも早いタイミングで同じクリニックに通っていたことが判明。
友達も人工授精までは同じクリニックで実施したものの、妊娠できず、私と全く同じように体外受精を勧められたものの、何となく「ここでは妊娠できないかも」と思って転院したところ、別のクリニックで体外受精を実施して、体外受精1回目で無事に妊娠できたという経緯を聞けました。
3つ目の病院=実績重視
友達が転院したクリニックは立地的に通うのが難しく、代わりにどういう基準でクリニックを選んだのか聞いたところ、妊娠実績をしっかり公表してくれている担当医制のところにした、ということをアドバイスしてくれたので、次の病院を探すことにしました。
通院理由
通院可能な範囲で、友達がアドバイスしてくれたことを意識しながらクリニックを調べまくりました。
振り返ってみると、これまでの2つのクリニックは仕事と治療の両立を重視し過ぎて通いやすさに偏って選んでいたことに気づきました。
年齢も30代が終わりに近づいていたので、今度こそ実績がしっかりしているところで1日でも早く妊娠したいという気持ちでこれまでより真剣に口コミなども調べ、担当医制を取っていて、さらにHPで分かりやすく実績を公表してくれているクリニックで、さらに口コミも高評価のところをついに見つけることが出来ました。
これまでの2つの病院に比べて規模が小さく、待合スペースが狭く、予約をしていてもかなり待たされるという難点はあったものの、口コミ通り受付スタッフの方から看護師さんに至るまで皆さん対応が素晴らしく、担当してくれた男性の医師もいつもかなり時間を割いて丁寧に説明してくれるホスピタリティ溢れるクリニックで感動しました。
他院の検査結果は持ち込めず、検査を一から行ったのでそれなりに時間は掛かったものの、体外受精を実施しました。結果は妊娠せず…
転院理由
採卵できた卵も1つしかなくストック出来ていなかったので、もう一度採卵から…と思っていたのですが、採卵時に全身麻酔が切れてしまったというトラブル?があり、若干トラウマ状態になっていました(別途、詳しく書こうと思います)。
3つ目のクリニックに通いはじめてからしばらくして、不妊治療のアドバイスをしてくれた高校の友人が「不妊治療に並行して、鍼治療もしていて、効果は分からないけど鍼の先生が色々相談に乗ってくれて心強かった」と言っていたのを思い出し、クリニックに近い鍼灸院に通っていたのですが、そこで出会った鍼の先生に相談すると「今通っているクリニックも決して悪くないけれど、うちに通っているお客さんで1番妊娠の実績があるのは、ここからは少し遠いけれど別のクリニックだね」と教えてくれ、そのクリニックが採卵時に全身麻酔ではなく部分麻酔をしていることも知りました。
ただ、3つ目のクリニックは最初の2つと違って自分でかなり調べ尽くして見つけたところで、スタッフや看護師の対応にも担当医師にも満足していたので、さらなる転院をすることはかなり迷いました。
鍼の先生が紹介してくれたクリニックは口コミが両極端で、かなり辛辣な意見もあったので躊躇っていたのですが、鍼灸院に通っているお客さんたちの妊娠実績を信じて、転院することに決めました。
4つ目の病院=ついに妊娠!
転院後、実際に通院してみて、口コミが両極端なことが徐々に分かってきました。
かなり病院側のルールが厳しく、そして医師もなかなか癖のある方でした。
正直、3つ目の病院で完璧なホスピタリティを経験してしまっていたので、通院は苦痛でした。
でも「もう後がない」という思いで結果が出ることだけを信じて通院しました。
結果、2回の採卵後、1個の貴重な胚盤胞を移植して、1回目の移植で無事に妊娠しました。
その後、大きなトラブルもなく妊娠期を過ごし、無事に出産することが出来ました。
4つの病院を転々として感じたこと…
4つの病院を渡り歩き、妊娠まで8年かかってしまったのは、だいぶ遠回りしてしまったなと思います。
ただ、同じ病院にずっと通っていて、同じ時間を費やして結局妊娠できなかった可能性もあると考えると、時間やお金は掛かりましたが、自分に合ったクリニックに出会えるまで転院して良かったと今は思えます。
自分の経験からも、仕事をしながら不妊治療するのは本当に大変なことなので、クリニック選びは通いやすさを重視しがちですが、実績や治療内容もじっくり比較検討することも大事だと思いました。











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